ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

米軍「北朝鮮先制攻撃」のシナリオ『選択』4月号(選択出版)

 これまでにないペースでミサイル実験を繰り返す北朝鮮に対し、米国が先制攻撃を真剣に検討し始めたと、『選択』4月号(選択出版)が報じた。

 イラク戦争のときは「フセインがやられたのは、大量破壊兵器を持っていなかったから」と皮肉られていた。ところが、いよいよ北朝鮮が本当に米本土反撃能力を整え始めたのを見て、我慢できなくなっているようだ。

 記事でも指摘している通り、今、アメリカが攻撃したところで、日本はもとより、韓国・ソウルが火の海になる事は必定、「戦略的忍耐」によって既に機は逸した感が強い。かといえ、放置すれば事態は悪化するばかり。処置なし。

反EUでフランスは世界経済のお荷物に『ニューズウィーク』4/4(CCCメディアハウス)

 もし4~5月の選挙でルペン氏が勝利すれば、イギリスに続いてフランスがEUを離脱する。「どうなることか」と、おそらく全世界が気になっているだろう。
ニューズウィーク』4/4(CCCメディアハウス)に「もしルペンが勝ったら」記事が掲載されていたが、読んだところであまり面白くなかった。
「EUのような成熟した豊かな市場へのアクセスを軽視すべきではない」、フランスが「グローバル経済のお荷物になる」との主張は、多分ルペンやその支持者も知っている、「公理」というやつだろう。今、わざわざ訴えても「またグローバリストの説教か」としか受け取られまい。
 トランプでアメリカが「分断」されたと言われるが、事実、「対話」が成立していないように見受けられる。

 

ニューズウィーク』4/4(CCCメディアハウス)

ホンハイ総帥「極秘来日」の標的『選択』3月号(選択出版)

 去年作ったばかりの雑居ビルに入居する会社に、世界長者番付の常連がお供をゾロゾロ連れてやって来て、「一緒にビジネスがしたい」と持ちかける――想像すると漫画のようだが、『選択』3月号(選択出版)によれば、鴻海の郭台銘会長という一代でのし上がった実業家は、実際にやってのけるらしい。
 シャープの2016年3月期通期連結業績は3年ぶりの黒字となる見通しらしいが、納得する一方で、寂しい感じがする。

 『選択』3月号(選択出版)

あなたが見るべき00年代の20本『東洋経済』4/1号(東洋経済新報社)

 若い外国人からアニメの話題を振られ、「アニメは観ないので……」と答えることがままある。向こうからすれば、とりあえず日本人との間の話題になるかと思って切り出したのだろうが、拾えないと少し気まずい。
東洋経済』4/1号(東洋経済新報社)で、アニメ特集が組まれていた。今は第4次アニメブームなのだという。
「教養としてのアニメ」と銘打って、00年代のアニメ20本が紹介されている。第1位「攻殻機動隊S.A.C」、第2位「ほしのこえ」、第3位「パプリカ」……「攻殻機動隊」くらいは知っているが、どれも観たことはない。
 シリーズものは観るのが大変なので遠慮するとして、劇場版くらいはここに掲載されているものを一通り観ておくと、
何かの足しになりそうだ。

東洋経済』4/1号(東洋経済新報社

ばらまかれるTPP「ゾンビ補助金」『選択』3月号(選択出版)

 TPPがトランプの鶴の一声で呆気なくポシャり、日本の農業の競争力だの農家保護だのという話も忘れていたが、『選択』3月号(選択出版)によれば、TPPを受けた農家支援策は、据え置かれるらしい。
 これだけでも相当に馬鹿げているが、共産、社民、自由の3党は自民農政を批判するどころか、率先して「TPP発効前の支援策実施」法案を提出したという。
 バラマキの功を争っているくらいでは、ワイドショー以上の権力監視が野党にできないのも当然だろう。
『選択』3月号(選択出版)

中国・李首相「退任説」の現実味『選択』3月号(選択出版)

 胡錦濤時代は有力な継者候補だった李克強首相だが、それだけに、習近平主席に敗れた今となっては、居場所がないようだ。
 このまま消えてしまうのは惜しいところだが、『選択』3月号(選択出版)に、一歩後退、二歩前進の「秘策」が紹介されていた。共産党内がダメなら、全国人民代表大会委員長として影響力を発揮するのでは、という話である。
 確かに、国家機構は最高人民法院も含め、全て全人代が人事権を有することになっている。
彼の国では「上に政策あれば下に対策あり」と言うが、習近平独裁への「対策」に期待したい。
『選択』3月号(選択出版)

新製品で誤算が続くニコンのカメラ不振『東洋経済』3/25号(東洋経済新報社)

 デジタルカメラ自体が斜陽産業だとは前々から言われているが、それにしてもニコンは酷いようだ。
東洋経済』3/25号(東洋経済新報社)によれば、カメラ展示会「CP+」でもブース面積を縮小、最大の面積を占めたのはソニーだったらしい。
 ニコンは高級コンデジの発売中止が響いたらしいが、実際、ここで白旗を揚げたのは、「終わり」を感じる。ソニーがRX100を発売して新ジャンルを開拓したのは、もう5年前だ。その後、キヤノンソニー丸パクリの機種で続き(これは相当な勇気が必要だったと思う)、パナソニックも同等機種を昨年投入した。
 ニコンは既に、開発能力を失ったと見るしかないだろう。単にニコンが落ち目というよりも、「まず」脱落したように見え、肌寒い気がする。

 

東洋経済』3/25号(東洋経済新報社