ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

ウイグル人民族弾圧の壮絶

知ってはいたけど、ここまでとは、と驚かされた。 www.newsweekjapan.jp ニューズウィーク10月23日号のウイグル弾圧に関する特集で、改めて実態を克明に伝えている「再教育という名の民族弾圧」を読んで、暗澹たる思いがした。 記事によると、「研究者ら…

「クラシックに未来はあるか」という愚問

雑誌が売れない理由が、よく分かる特集である。 http://www.chuko.co.jp/chuokoron/newest_issue/index.html 「中央公論」11月号の第2特集、「クラシックに未来はあるか」を読んで、旧態依然の論考に呆れ果てた。 片山杜秀という音楽評論家と大友直人の対…

経済週刊誌は2誌もいらない

似たような企画を、交互にやっているだけではないか? ayaya030915.hatenablog.com当ブログで「週刊東洋経済」の宗教特集の記事を取り上げたのが、8月28日のこと。 それから1か月半、「週刊ダイヤモンド」の10月13日号は、「新宗教の寿命」と題して…

移民を拒絶する現実逃避の国・日本

島国根性ゆえなのだろう。 極度の人口減少と高齢化にどう対処するかが、日本の課題であることは、みんな知っている。労働人口が減って困ってしまうことも、良く理解している。 だけど、移民はイヤ。だって日本人だけの方がいいもん。移民が入り込むと、地域…

「台湾は中国との戦争に勝てる」のか?

ネトウヨとかが泣いて喜びそうなタイトルである。 www.newsweekjapan.jpイーロン・マスクの話ではない。「台湾は中国との戦争に勝てる」と題した記事のことだ。 もし中国人民解放軍が台湾進攻をしたら、圧倒的な軍事力・兵力で台湾軍は蹴散らされるのではな…

「新潮45」休刊、天ツバの他誌

なにやら大喜びしているかのような朝日・毎日両新聞と系列メディア。 憎き右傾雑誌陣営の新参者(変節者?)『新潮45』が休刊となり、「ザマアミロ」といわんばかりのお上品なバッシングが続いている。同誌に同情の余地は何らないが、しかし、水に堕ちた犬…

防衛費が膨張するのになぜ自衛隊は強くならない?

中身の予想はつくが、しかしタイトルを見ると不思議な話である。 防衛費膨張でも 「弱体化」する自衛隊 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版 時あたかも、安倍首相が訪米して、日米貿易協議をしているところ。 日本車に25%の関税をかけら…

随分と軽くなった「文藝春秋」

雑誌の重量の話ではない。中身のことだ。 bunshun.jpトップ記事は、「昭和の怪物 7つの謎」という本が売れている保阪正康氏に乗っかる形の企画「昭和の軍人に見る『日本型悪人』の研究」というもの。お手軽な着想と言われても仕方ないだろう。 目玉は、「サ…

安倍官邸は個人の通信の「盗聴」をやっているのか

放送後、静かな話題を呼んでいた。 NHKスペシャル5月19日放送の「日本の諜報 スクープ 最高機密ファイル」。 『選択』9月号の政界スキャンが、その内容を取り上げていた。 安倍官邸「諜報・盗聴」の怖すぎる実力 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選…

報道番組キャスター 男と女の愛憎劇

週刊ポスト9月14日号の記事タイトルを見て、昨日9月4日に「おおっ!」と思った。が、ページを開いてみると、つまらん話。テレビ朝日「報道ステーション」の男女キャスターの、中身がない思惑記事であった。 読みたかったのは、言うまでもなく、日本テレ…

稼いだカネは全部寄付?寺田倉庫社長の不思議な記事

読むほどに、不可解な記述が目につく記事である。 週刊現代9月15日号の「家も車も持たない寺田倉庫社長の人生」なる記事。全編、中野善壽という社長を礼賛している内容なのだが、読む人が読むと「?」と突っ込みたくなる記述がいろいろなのだ。 まず、外…

東京医科大学に痛烈な一撃

サブタイトルからして、強烈である。 「カネの亡者たちの腐った楽園」。今話題の東京医科大学のことだ。 こんな見出しを付ける雑誌といえば、『選択』である。 《企業研究》東京医科大学 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版 大手のマスコ…

甲子園「滅びの美学」という残忍

夏の感動ポルノといえば、日本テレビの「24時間テレビ」が筆頭だろう。 では、高校野球は?ポルノというよりは、感動公開処刑とでもいうべきか。 ほとんどの野球少年にとって、高校がキャリアのピークらしい。だから誇張抜きで、身命を賭してやるものなん…

「ワールドメイト」驚きの集金力

宗教ほどボロい商売はない。 週刊東洋経済9月1日号の特集「宗教 カネと権力」を読んで、つくづくそう思う。 store.toyokeizai.net全体的に、訴訟を避けるために穏当な内容になっているが、所々の情報に発見がある。 中でも目を引いたのが「内幕4 ワールド…

安田純平さん救出、安倍政権の冷酷

甘ったれな国民性の割に、「自己責任」という言葉が好きな日本人である。 3年以上前に、戦地シリアへ取材に行って消息を絶った、ジャーナリストの安田純平さんについて、7月に本人とみられる映像がメディアで繰り返し流された。 だが、日本政府がそれ以前…

「日本人が知らない国際情勢」の薄さ

とにかく雑誌がつまらない。 お盆休み合併号だからだろうか。終戦記念日またぎの週だからだろうか。 ありきたりの企画ばかりで、作り置き感がにじんでいる。 中でも酷いと思ったのが、ニューズウィーク夏季合併号。 www.newsweekjapan.jpモーリー・ロバート…

雑誌の「高校特集」に思う

雑誌が繰り返し、「高校特集」を掲載する理由は簡単だろう。 卒業生や在校生の父母、我が子を進学させたい親たちが確実に買ってくれるから。 中身に新味がなくとも、そこそこ売れて稼げるからだろう。 「週刊東洋経済」のお盆休み号は「ザ・名門高校」と、ま…

銃社会・米国を悩ますもう一つの恐怖

ある夜、隣で寝ていた夫が、突如として妻にピストルを向ける。 「お前は何者だ?」といいながら。 『選択』8月号に、背筋が寒くなる記事が出ていた。 認知症患者が「銃保有」する米国 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版 日本では認知症…

伊藤忠「カリスマ経営者」に陰り?

また談合だ。 digital.asahi.comまた、というのは伊藤忠商事のことである。 今年の1月に、JR東日本と西日本の制服でも、公正取引委員会から談合と認定されている。もはや常習犯、と言われても仕方があるまい。 伊藤忠といえば、関西弁と強烈な個性が印象…

元気出していけるのか?エーザイ

『週刊東洋経済』の「核心を聞く」というインタビュー記事に驚いた。 store.toyokeizai.net 「仏で認知症薬が保険適用外 『有用性に乏しい』の評価」という、全くセンスのないタイトルなのだが、中身は読むに値する。 「フランス保健省はアルツハイマー型認…

メディアが創作する「星野リゾート」という虚像

インタビューとは、相手の言い分を丸々承る仕事ではない。 少なくとも、ジャーナリズムの世界では、そうであったはずだ。だが今や、緊張感と火花が飛び散るようなインタビューができる「聞き手」は、本当に少なくなった。大手メディアの宮仕えの記者たちでは…

フランスの夢と現実

7月31日号の「ニューズウィーク日本版」の表紙を見て、がっかり。 「世界貿易戦争」と大書きしているのだが、週刊誌にしては遅すぎるし、タイトルとして平凡すぎる。CCCに買収されてから、すっかり元気がなくなってきた同誌を象徴する企画力の低下ぶり…

5大商社の給与と人 徹底比較(AERA7月23日号)

商社のぼろ儲けが続いているそうな。 各社が最高益を叩きだす景気の良さ。ゆえに、ジリ貧メディアはヨイショ記事を連発するのだろう。 AERAもか、という感じだ。 publications.asahi.com 徹底比較というほどの中身はない。 給与は、1位の三菱商事から5…

政治部長三人が斬る安倍政権の功罪(文藝春秋8月号)

寒気をもよおすほど、俗悪な記事である。 bunshun.jp 題記のタイトルで、毎日新聞、東京新聞、時事通信の3社の政治部長が、安倍政権について語る鼎談。 斬るといいながら、ネトウヨ並みのヨイショをする時事の藤野清光部長は、冒頭から酷い。 「『地球儀を…

奈落に落ちた「麻原彰晃」(「週刊新潮」7月19日号)

あの日も、そぼ降る雨だった。 オウム真理教の教祖だった麻原彰晃が死刑に処された7月6日の空を見上げて、思い出したのは、彼がシャバで過ごした最後の日、1995年5月16日のことだ。 山梨県の上九一色村の教団施設で逮捕され連行される麻原を乗せた…

大阪地震で増す「活断層」への誤解(『選択』7月号)

記録的、という言葉では足りないような気さえする。 西日本にこれでもかと降り注いだ大雨は、水害の恐ろしさを今年も見せつけた。毎年のように繰り返す記録的な豪雨は、これからも続くのだろう。それが地球温暖化の影響なのかどうかは、誰にも分かるまい。気…

「世界が怒る犬肉祭りの実態」(『ニューズウィーク』7月10日号)

すさまじい、の一語に尽きる。 中国は広西チワン族自治区の玉林市で、毎年、夏至の頃に開催される「犬肉祭り」。ニューズウィークの記事は、痛ましい写真とともに、残酷な実態を詳しくリポートしている。 www.newsweekjapan.jp 記事によると、「中国は世界一…

「食べてはいけない国産食品」で反撃の週刊新潮

やられたら、やりかえす。 先日、当ブログで紹介した「食べてはいけない『国産食品』実名リスト」を巡る週刊新潮と週刊文春の小突きあい。7月12日号では、新潮の方が案の定、やり返した。 www.shinchosha.co.jp 先週号で「食べてはいけない」シリーズをコ…

三菱マテリアル「驕慢企業の末路」(『選択』7月号)

築城10年、落城1日。 名門財閥の一員が長きにわたって磨き上げた金看板も、泥をぶっかけてしまえば瞬時に輝きを失ってしまう。 三菱マテリアルの品質不正を巡る一連の対応は、名門の誉れに胡坐をかいた経営者たちの愚かな姿を世人にさらした。『選択』7…

「朝日は最下位」(週刊ポスト7月13日号)

読んで、唖然としてしまった。 headlines.yahoo.co.jp 世に「朝日ダメダメ論、亡国論」は数多あるが、そのほとんどがバイアスの掛かった感情論であり、読むに値しない。しかし「英調査」となると、客観性がありそうだ。 そう思い込んで読み始めたら、すぐに…