ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

「イラン核合意破棄」って何だ?

今月、トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を宣言した。イランが核兵器の開発を再開したわけでもなく、さらに一方で北朝鮮とは非核化交渉をしているわけで、どうも何がしたいのかがよくわからない。 中東に積極介入して「強い米国」をアピールしたいわ…

パソナの利権「企業主導型保育園」『選択』5月号(選択出版)

『選択』5月号(選択出版)によると、竹中平蔵が企業主導型保育園事業を食い物にしているらしい。助成金も運営経費も、パソナが見事に吸い上げる設計になっているという。竹中といえば、小泉内閣による「規制緩和」に深く関わり、いまも政府の産業競争力会議…

落ちぶれ経産省「解体」のすすめ「選択」4月号(選択出版)

「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」と怪しげなコメントをしていた経済産業省の柳瀬唯夫審議官だが、愛媛県庁から氏の名刺が見つかったという。どうやら忘れっぽいらしい。実際のところ、「会っていたからどうなんだ」と思うが、…

福田次官報道事実否認について「週刊新潮」4月19日号(新潮社)

「週刊新潮」4月19日号(新潮社)で女性記者へのセクハラが報じられた福田淳一外務事務次官だが、どうやら報道事実を否認して、裁判に持ち込むらしい。更迭と報じた産経は下手をうったことになるが、実際、辞めないとは思わなかった。記事内容が事実かどうか…

「森友追及」大阪地検特捜部の実相「選択」4月号(選択出版)

「こんな喚問、意味ないよ」と声を荒げる日本共産党・小池晃衆議院議員に、「証人喚問なんてこんなもの」、といったようなヤジが飛んでいた。是非はともかくとして、まあ「こんなもの」だろう。国会での追及には手詰まりの感があり、ここからは捜査機関の仕…

「信者激減で苦しむ日蓮正宗」ダイヤモンド3月24日号(ダイヤモンド社)

週刊ダイヤモンドで、「劣化する伝統宗教 神社・仏教大騒乱」という特集が組まれていた。例の富岡八幡宮宮司、故富岡長子氏の生前インタビューが掲載されていたが、内容自体はわりとどうでもよかった。弟の話があれば面白かったが、あるならとっくに掲載して…

政官界に広がる「安倍不満分子」『選択』3月号(選択出版)

1年間グダグダと続いていた「森友問題」が、ここに来て大炎上している。政権がもつかどうか、与党内で「安倍降ろし」が盛り上がるかにかかっている。もちろん「国民に信を問え」とも言えない野党はどうでもいい。 『選択』3月号(選択出版)に、「政官界に広が…

大学合格ランキング「週刊朝日」(朝日新聞出版)

毎年この時期になると、「週刊朝日」(朝日新聞出版)が「高校別大学入学者ランキング」というのをデカデカと載せている。○○大学合格者中、■■高校は何人、というやつだ。 東大合格者数を灘だの開成だのが競っているのを見て「ほー」というのは、まあわかる。…

みずほが関与「北朝鮮不正送金」疑惑「選択」3月号(選択出版)

今月の「選択」(選択出版)に、「みずほが関与「北朝鮮不正送金」疑惑 主犯「愛媛銀行」闇に消えた五億円」という、えらい記事が出ていた。 愛媛銀行の支店に持ち込まれた合計5億円が、みずほ銀行、香港のハンセン銀行にあるペーパーカンパニーの口座を経て…

アイリス、同族経営へのこだわり「東洋経済」2/17号(東洋経済新報)

先週の東洋経済に、アイリスオーヤマの社長インタビュー記事が掲載されていた。今年大山健太郎社長が退き、39歳の長男が後を継ぐという。「なぜ息子を後任に据えるのか」という、ストレートな記事だ。 大山社長は、「サラリーマンの中から選ばれてきた人は、…

中国に傾倒する「岩波書店」『選択』2月号(選択出版)

昨年末、広辞苑で「日本は台湾が中華人民共和国に帰属することを実質的に認めた」との記述に台湾側が抗議、ネット上でも話題になっていた。 日中共同声明では台湾が人民共和国の一部であることは少なくとも否定はしていないし、むしろ中共とは別個と明記すれ…

いつの間にか隣人は外国人『東洋経済』2/3号(東洋経済新報社)

今週の『東洋経済』の特集は「隠れ移民大国日本」。なかでも、一番最初の記事に驚くとともに納得した。 個人的に、外国人観光客が増えたというのはもちろんだが、何よりも気になっていたのはコンビニの店員だった。最近は、都心部のどこのコンビニに行っても…

王政懐古は衛星波に乗って『ニューズウィーク』1月30日号(CCCメディアハウス)

『ニューズウィーク』1月30日号(CCCメディアハウス)によると、今イランでは若者を中心に王政の復活を要求する声が高まっているという。年末年始に反政府デモの話があったが、まさか現代で王政懐古とは…。しかも、王政時代を知らない若者が主体だというから…

ロシアの核施設での事故を巡り、またも隠蔽工作があったことが明らかになったという。事故が起きたのは昨年の秋で、欧州では大気中から放射性物質「ルテニウム106」が検出され、早い段階からロシア・ウラル地方が流出源だと指摘されていた。 ソ連時代から…

「国際手配」が口封じの道具に?『ニューズウィーク』1月16日号(CCCメディアハウス)

インターポールによる「国際手配」が言論弾圧の手段として使われているようだ。『ニューズウィーク』1月16日号(CCCメディアハウス)の記事によると、一部の独裁国家では政権を批判した亡命ジャーナリストを国際手配し、移動を制限しようとしているという。…

米軍全体が過労状態『AERA』18年1月15日号(朝日新聞出版)

新年早々、沖縄では米軍ヘリが不時着するというニュースが続いた。昨年は、以前から危険性が指摘されていたオスプレイに限らず、米軍ヘリの不時着や部品落下などのニュースが相次いでいたし、秋頃には海軍の船の衝突事故も複数起きていた。とにかく、米軍の…

火傷にご注意「ビットコイン」『選択』1月号(選択出版)

去年は様々な雑誌や新聞、テレビ番組でビットコインの特集を見かけた。確実ではない、との但し書きがあっても、やはり一番多いのは何より儲かるという内容だったように思う。 かつてマウントゴックス社が騒ぎになった時はあれだけ胡散臭いモノだという扱いだ…

米名門大学で広がる「極左化」『選択』1月号(選択出版)

『選択』1月号によると、アメリカの名門大学では「反差別運動」が激しくなり、少しでも差別的だと感じた言動に対して厳しく取り締まるようになったという。 特に衝撃的だった内容は、大学の男女カップルの誕生イベントが中止に追い込まれたということ。長年…

電磁パルス攻撃の現実味は『ニューズウィーク』12月26日号(CCCメディアハウス)

最近至る所で目にするようになった「電磁パルス攻撃」。核爆発により発生した電磁波の影響で、電子機器が使えなくなり、社会インフラが壊滅的な状態になるというものらしい。 記事によると、このEMP攻撃でアメリカ国民の9割が1年以内に死亡する可能性が…

仮想通貨に群がる悪意『AERA』17年12月11日号(朝日新聞出版)

コンピューターウイルスと言えば、メールやサイトなどからウイルスが侵入し、情報を盗まれるというマルウェアというイメージが強かった。「トロイの木馬」辺りは、コンピューターウイルスに詳しく無くても知っていたし、ウイルス対策ソフトを入れ、怪しいサ…

トランプを追い込む特別検察官の秘策『ニューズウィーク』12月12日号(CCCメディアハウス)

トランプ大統領のロシア疑惑を巡り、フリン氏が罪を認め司法取引に応じた。『ニューズウィーク』12月12日号(CCCメディアハウス)によると、この司法取引には3つのポイントがあるという。①州法レベルの罪のため恩赦の対象外となる可能性が高い、②トランプ大…

サウジ皇太子を甘やかす「米中露」『選択』12月号(選択出版)

カタール断交やレバノン政治への介入、王族粛正など、外交でも内政でも強引な手段に出るサウジアラビアのムハンマド皇太子。中東関係者からは「危なっかしい」やら「暴走状態」やら散々な評価のようだ。 しかし、『選択』12月号(選択出版)によると、彼を熱…

英雄から独裁者へ ムガベの37年『ニューズウィーク』11月28日号(CCCメディアハウス)

『ニューズウィーク』11月28日号(CCCメディアハウス)は、タイトルになっている「北朝鮮の歴史」をはじめ、ジンバブエやロシア、カンボジアなど、実質的に独裁体制にある国に関する特集が多かった。北朝鮮の詳細な歴史や、周辺国からロシアへの思いも面白か…

史上最多「期日前投票」何がめでたい『選択』11月号(選択出版)

投票・選挙の結果が正当性を持つ条件は、投票・選挙を行うことへの利害関係者の合意と、選択肢に関する情報が充分に得られる環境にあるということだそうだ。しかし、今回の選挙は両方の条件を欠如しており民主主義国家としての「常識」を覆したそうだ。 確か…

ニッポンの老害 相談役・顧問『ダイヤモンド』10/14号(ダイヤモンド社)

『ダイヤモンド』10月14日号の特集は「ニッポンの老害 相談役・顧問」だった。9月16日号で掲載していた「大学序列」も偏差値の変遷から大学の特色が見えておもしろかったが、今回も具体的なデータが多く企業によって相談役・顧問の扱いがどう異なるか非常に…

共同通信「平壌支局」『選択』10月号(選択出版)

『選択』10月号(選択出版)は選挙と北朝鮮の話が多かったが、中でも「日本のサンクチュアリ」で詳しく報道されていた共同通信「平壌支局」が興味深かった。 北朝鮮当局の監視下に置かれていると言うことは想像通りだが、その状況が旧ソ連よりも厳しいそうで…

インドの虚像『ニューズウィーク』9月26日号(CCCメディアハウス)

他誌でもブータンと中国の国境を巡りインドと中国が対峙している、という話があったが、やはりインドの強気な姿勢は間違いないようだ。 ただ、インドは経済的も軍事的にも中国に大きく離されている。過去にも触れたが、現実には中国が圧倒的に優位な状況にあ…

米国は金正恩をどう始末するか『選択』9月号(選択出版)

食傷気味と書いてから今まで、北朝鮮のミサイル実験のニュースばかりが報道された。多分ではなく確実に、北朝鮮問題は悪化し続けている。 金正日が死亡し後継者が誰になるか騒いでいた頃、正恩になれば北朝鮮との関係が変わるかもしれない、というニュースが…

米国民にとっての他国民の生命『ニューズウィーク』8月29日号(CCCメディアハウス)

北朝鮮のミサイル実験が食傷気味に感じてから久しいが、多分状況は悪化し続けているのだろう。このまま金正恩が好き勝手を続けるのならば、「世界が見たこともないような炎と怒りに直面する」と警告したトランプだが、あの爺さん、果たして本気だろうか。『…

Jパワー消滅『選択』8月号(選択出版)

国家総力戦の時代、電力国家管理の持ち株会社として、日本発送電が作られた。戦後、GHQによって電力九社に解体されたが、各社ともに資金不足で電力供給が不足し、それを補うべく設立されたのが、今日の電源開発(Jパワー)らしい。 既に経産省が東京電力と中…