ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

史上最多「期日前投票」何がめでたい『選択』11月号(選択出版)

投票・選挙の結果が正当性を持つ条件は、投票・選挙を行うことへの利害関係者の合意と、選択肢に関する情報が充分に得られる環境にあるということだそうだ。しかし、今回の選挙は両方の条件を欠如しており民主主義国家としての「常識」を覆したそうだ。 確か…

ニッポンの老害 相談役・顧問『ダイヤモンド』10/14号(ダイヤモンド社)

『ダイヤモンド』10月14日号の特集は「ニッポンの老害 相談役・顧問」だった。9月16日号で掲載していた「大学序列」も偏差値の変遷から大学の特色が見えておもしろかったが、今回も具体的なデータが多く企業によって相談役・顧問の扱いがどう異なるか非常に…

共同通信「平壌支局」『選択』10月号(選択出版)

『選択』10月号(選択出版)は選挙と北朝鮮の話が多かったが、中でも「日本のサンクチュアリ」で詳しく報道されていた共同通信「平壌支局」が興味深かった。 北朝鮮当局の監視下に置かれていると言うことは想像通りだが、その状況が旧ソ連よりも厳しいそうで…

インドの虚像『ニューズウィーク』9月26日号(CCCメディアハウス)

他誌でもブータンと中国の国境を巡りインドと中国が対峙している、という話があったが、やはりインドの強気な姿勢は間違いないようだ。 ただ、インドは経済的も軍事的にも中国に大きく離されている。過去にも触れたが、現実には中国が圧倒的に優位な状況にあ…

米国は金正恩をどう始末するか『選択』9月号(選択出版)

食傷気味と書いてから今まで、北朝鮮のミサイル実験のニュースばかりが報道された。多分ではなく確実に、北朝鮮問題は悪化し続けている。 金正日が死亡し後継者が誰になるか騒いでいた頃、正恩になれば北朝鮮との関係が変わるかもしれない、というニュースが…

米国民にとっての他国民の生命『ニューズウィーク』8月29日号(CCCメディアハウス)

北朝鮮のミサイル実験が食傷気味に感じてから久しいが、多分状況は悪化し続けているのだろう。このまま金正恩が好き勝手を続けるのならば、「世界が見たこともないような炎と怒りに直面する」と警告したトランプだが、あの爺さん、果たして本気だろうか。『…

Jパワー消滅『選択』8月号(選択出版)

国家総力戦の時代、電力国家管理の持ち株会社として、日本発送電が作られた。戦後、GHQによって電力九社に解体されたが、各社ともに資金不足で電力供給が不足し、それを補うべく設立されたのが、今日の電源開発(Jパワー)らしい。 既に経産省が東京電力と中…

介護業界の海外進出『ダイヤモンド』8/12・19合併号(ダイヤモンド社)

『ダイヤモンド』のお盆合併特大号は、介護特集だった。未亡人が嫁ぎ先の義父母介護義務から逃れるために「姻族関係終了届」を出すケースがあるだのといった生々しい話もおもしろかったが、介護の「海外進出」が興味深かった。「高齢化先進国」日本の国策と…

中外製薬が抗がん剤で「研究不正」『選択』8月号(選択出版)

『選択』8月号(選択出版)によれば、中外製薬の抗がん剤に絶大な治療効果があるとする臨床研究結果は、同社が多額の資金提供をする団体の医師らによって為されたものだという。 ドラマにでも出てきそうな「お手盛り」事案だが、コンプライアンスに厳しい今…

インド経済は何故中国を越えられないのか『選択』8月号(選択出版)

「中国の次は」と言われ続ける大人口国のインドだが、「世界経済のネタ帳」にあったグラフを見ると、名目GDPでの引き離されっぷりは、もはや話にならない。「ライバル」というのも恥ずかしいだろう。 インドが経済の対外開放を開始したのは90年代前半、ちょ…

南スーダンの写真『ニューズウィーク』8/1号(CCCメディアハウス)

東京メトロの車内で「緊急事態です」という広告を見たのは、5年ほど前だったか。独立したばかりの南スーダンが、食糧危機に陥っており、支援金を募るものだった。肌が黒い子供の写真が此方を見つめる「お決まりの写真」に、正直なところ白々しい気がした。独…

全面崩壊に向かうトランプ外交『選択』7月号(選択出版)

トランプ大統領の就任から、早いもので半年が過ぎた。支持率は戦後最低水準にあるらしいが、急進的な政策に対する反発、というわけでもなく、公約の実現すら停頓しているというのだから、処置なしのようだ。 欧米で騒がれた移民の取り扱いやらについて、私は…

中国自動車市場と日系企業『東洋経済』7/15号(東洋経済新報社)

中国の自動車年間販売台数は既に米国の1.6倍、世界最大の市場である、というのは当然のことなので驚かないが、『東洋経済』7/15号(東洋経済新報社)の「深層レポート」、「中国車の大躍進」の内容には少し驚いた。 中国人が日本の高級家電を「爆買い」した…

加計学園『選択』7月号(選択出版)

加計学園問題は、結局獣医学部の新設が総理の「ご意向」によるのかという、決定プロセスの問題、愛媛県に獣医学部は必要なのか、何故加計学園なのかという政策妥当性の問題や、「岩盤規制」という畜産利権の問題など、様々な論点が錯綜し、「なんだかとにか…

都議選と政局『選択』7月号(選択出版)

昨日投開票、日付が変わるころには全選挙区の当落が明らかになった東京都議会議員選挙だが、小池都知事が「望外の結果に驚いている」と表現したように、都民ファーストの会が衆目以上の圧倒的な勝利を収めた。『選択』3月号(選択出版)での「東西の巨大都市…

「一帯一路」は失敗する?『選択』6月号(選択出版)

先月中旬に北京で開催された「一帯一路」サミットには、プーチン大統領を筆頭に29カ国の首脳と、約130カ国の代表団が参加したという。国際機関級、世界規模の巨大事業に、さぞかし中国人は気分がいいだろうと思う。 浙江省の工業都市義烏から、新疆、カザフ…

「共謀罪」と共産党『AREA』7/3号(朝日新聞出版)

「共謀罪」法がスピード施行、政党まで狙い撃ちに? 「すでに監視されている」 と、いうような扇情的なタイトルの記事が『AREA』7/3号(朝日新聞出版)に掲載されていたので、共産党の話かと思って読んでみると、やはり共産党だった。「すでに監視されている…

あまりにもドン臭い「電子マネー」論議『週刊ダイヤモンド』6/24号(ダイヤモンド社)『選択』6月号(選択出版)

『週刊ダイヤモンド』6/24号(ダイヤモンド社)によれば、米国クレジットカード大手のVISAが、VISAブランドのクレジットカードに、VISAの電子マネーを搭載するよう、求めているらしい。 対する国内勢は、イオン、セブンなどが相互乗り入れや器機…

「琉球新報」「沖縄タイムス」の本性『選択』6月号(選択出版)

『選択』6月号(選択出版)に、沖縄県の地方紙である「琉球新報」「沖縄タイムス」についての記事があった。 沖縄二紙といえば、自民党若手議員勉強会で百田尚樹氏が「つぶれてほしいと思っているのは事実」「反基地、反安保という自らの政治的メッセージば…

巨人軍崩壊『週刊ポスト』6月23日号(小学館)

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 この記事でも冒頭に引用されている野村克也氏の言だが、何度見ても違和感を覚えないほどの名言なのは間違いないものの、今回の巨人低迷関連記事だけでも聊か使われ過ぎている感はある。 しかし、そこか…

「ニコン救済」富士フイルムが浮上『選択』6月号(選択出版)

『選択』4月号(選択出版)で「買収されるか『東芝』になるか」と書かれていたニコンだが、『選択』6月号(選択出版)によれば、「中国や韓国、台湾企業に代われるよりは」と、三菱東京UFJと経産省が仲立ちになり、富士フイルムにひっつけようとしている…

中国のアルミ生産過剰と日本について『ニューズウィーク』5/30号(CCCメディアハウス)ほか

中国の鉄鋼過剰生産はよく報じられるところだが、『ニューズウィーク』5/30号(CCCメディアハウス)の記事に拠れば、アルミもご多分に漏れず大分余らせているらしい。なんでも、世界の生産量の5割近くを占め、アメリカのアルミ精錬業が壊滅寸前の状態なのだ…

みずほ銀行システム統合『選択』(選択出版)

「徹夜や休日出勤は当たり前。毎月数人がうつ病やノイローゼでプロジェクトから抜けていく。中には突然イスから立ち上がるや、『お前らよくこんな仕事やってられるな!』と叫んでドアを蹴って部屋を出ていき、それっきり出勤してこなかった奴もいた。プロジ…

東京ガス『選択』5月号(選択出版)

「ニチガスニスルーノ・三世」とかいうダジャレをキャラ名にしたCMをたまに目にするが、どうも「ガス小売自由化」というのを身近に感じない。 第一、「日本瓦斯」という会社を初めて聞いた。プロパンガス会社のようだが、どうもプロパンというと、田舎の無…

国立大学「地元就職率向上」ノルマ『週刊ダイヤモンド』5/20号(ダイヤモンド社

大学改革と言えば、文系学部不要論だの、益体もない話ばかり出てくるイメージがある。『週刊ダイヤモンド』5/20号(ダイヤモンド社)によれば、昨年度から既に国立大学には「地元就職率向上」がノルマとして国から課されているらしい。記事の冒頭、「ああば…

リコー『選択』5月号(選択出版)

『選択』(選択出版)でキヤノン、ニコンと光学機器メーカーについて報じられていたが、『選択』5月号(選択出版)では「黄昏リコーの哀れな末路」という題で、リコー記事がとりあげられていた。 「カネなし、技術なし、活気なし」と、どうしようもないとは…

生き残りをかけた北朝鮮のロジック『ニューズウィーク』5/16号(CCCメディアハウス)

近年はそこそこの経済成長をしているものの、依然としてやはり貧困国には違いない北朝鮮については、「何故中国のように改革開放しないのか」との疑問がつきまとう。中国の新聞論説文や、シンクタンクのレポートを見ても、北朝鮮の経済政策への評価は「教条…

国際医療福祉大学『選択』5月号(選択出版)

『選択』5月号(選択出版)の〈日本のサンクチュアリ〉は、一部で「第三の森友」と噂されている、国際医療福祉大学だった。読んでみると、理事長の高木邦格氏というのは、「こんにゃく」を渡した渡さないでもめたり、忖度がどうなどと云々するような、マヌケ…

すでに崩壊は始まっている「金王朝」『新潮45』5月号(新潮社)

北朝鮮の政権についての記事は、大抵が「崩壊間近」ということになっている。昔は金日成主席が死ねば崩壊すると言われていたようだが、それどころか金正日将軍が死んで7年になる今に至るまで、金氏朝鮮はなんだかんだ続いている。『新潮45』5月号(新潮社)…

キヤノンとニコン『選択』2月号・4月号(選択出版)

一昨年、「日本製炊飯器が中国で大人気」と話題になったが、炊飯器の世界シェアは中国メーカーが相当優位にあるらしい。要は中国市場を押えれば世界市場をとったようなものなので、考えてみれば当たり前だ。白物家電は中国メーカーでも作れる。 一方、カメラ…