ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

「ミサイル防衛」という壮大な虚構『選択』4月号(選択出版)

以前、どこかのお城の博物館で、「かち合い弾」の展示を見たことがある。火縄銃を両側から射ち合って、ちょうど弾丸が空中でかち合ったものだ。狙ってできるものではないだろう。「成功したら一億円」と言われても、まず御免こうむる。 小泉政権以来、北朝鮮…

またぞろきな臭い慶應「塾長選挙」『選択』4月号(選択出版)

大学の「選挙」といえば、山崎豊子の『白い巨塔』が有名で、私も小説、映画、ドラマ全部みた口だが、実際の選挙については噂話を聞くくらいで、ニュースを媒体で目にしたことはない気がする。 『選択』4月号(選択出版)で、慶應塾長選挙についての記事が掲…

地味に終わった「巨頭」会談『ニューズウィーク』4月18日号(CCCメディアハウス)

おそらく、全世界の人間がこう思っただろう。トランプ大統領と習近平主席の表情がやたらと話題になったのは、よほど目立った話がなかったからだと思う。 『ニューズウィーク』4月18日号(CCCメディアハウス)によれば、中国側にとって、悪い会談ではなかった…

〈企業研究〉JR東日本『選択』4月号(選択出版)

今月で国鉄民営化30周年ということで、各誌ともにJR特集を組んでいる。大抵、「JR北海道と四国はやばい」だとか「JR東日本が勝ち組、東海は新幹線依存」という常識的なことを詳しく書いているようだ。 『選択』4月号(選択出版)の企業研究もJR東日本だった…

拡大AIIBの未来はどこへ『ニューズウィーク』4/11号(CCCメディアハウス)

アジアインフラ投資銀行(AIIB)について、誕生のときは騒がれたが、どうも続報をあまり目にしない。大失敗なら日本のマスコミは大喜びで報じるだろうし、まずまずなのだろうと思っていた。 『ニューズウィーク』4/11号(CCCメディアハウス)によると、加盟…

予備自衛官――人手不足「国防衰退」の恐るべき現実『選択』4月号(選択出版)

以前、「陸上自衛隊は下士官の比率が高いため、有事に兵卒を動員するだけで迅速に部隊編成が可能」という話を聞いたことがある。 問題はその兵卒をどこから調達するかだが、『選択』4月号(選択出版)の連載「日本のサンクチュアリ」によると、東日本大震災…

タフガイのプーチンが北極圏の「縄張り」を視察『ニューズウィーク』4/11号(CCCメディアハウス)

『ニューズウィーク』4/11号(CCCメディアハウス)に、氷河を歩むプーチンの写真が、見開き一面で掲載されていた。 写真の意図はニューズウィークの題のとおりだろうが、なんだか歴史画じみていて、「虎退治」などの逸話が伝わるプーチン大統領らしい。 『ニ…

米軍「北朝鮮先制攻撃」のシナリオ『選択』4月号(選択出版)

これまでにないペースでミサイル実験を繰り返す北朝鮮に対し、米国が先制攻撃を真剣に検討し始めたと、『選択』4月号(選択出版)が報じた。 イラク戦争のときは「フセインがやられたのは、大量破壊兵器を持っていなかったから」と皮肉られていた。ところが…

反EUでフランスは世界経済のお荷物に『ニューズウィーク』4/4(CCCメディアハウス)

もし4~5月の選挙でルペン氏が勝利すれば、イギリスに続いてフランスがEUを離脱する。「どうなることか」と、おそらく全世界が気になっているだろう。『ニューズウィーク』4/4(CCCメディアハウス)に「もしルペンが勝ったら」記事が掲載されていたが、読ん…

ホンハイ総帥「極秘来日」の標的『選択』3月号(選択出版)

去年作ったばかりの雑居ビルに入居する会社に、世界長者番付の常連がお供をゾロゾロ連れてやって来て、「一緒にビジネスがしたい」と持ちかける――想像すると漫画のようだが、『選択』3月号(選択出版)によれば、鴻海の郭台銘会長という一代でのし上がった実…

あなたが見るべき00年代の20本『東洋経済』4/1号(東洋経済新報社)

若い外国人からアニメの話題を振られ、「アニメは観ないので……」と答えることがままある。向こうからすれば、とりあえず日本人との間の話題になるかと思って切り出したのだろうが、拾えないと少し気まずい。『東洋経済』4/1号(東洋経済新報社)で、アニメ特…

ばらまかれるTPP「ゾンビ補助金」『選択』3月号(選択出版)

TPPがトランプの鶴の一声で呆気なくポシャり、日本の農業の競争力だの農家保護だのという話も忘れていたが、『選択』3月号(選択出版)によれば、TPPを受けた農家支援策は、据え置かれるらしい。 これだけでも相当に馬鹿げているが、共産、社民、自由…

中国・李首相「退任説」の現実味『選択』3月号(選択出版)

胡錦濤時代は有力な継者候補だった李克強首相だが、それだけに、習近平主席に敗れた今となっては、居場所がないようだ。 このまま消えてしまうのは惜しいところだが、『選択』3月号(選択出版)に、一歩後退、二歩前進の「秘策」が紹介されていた。共産党内…

新製品で誤算が続くニコンのカメラ不振『東洋経済』3/25号(東洋経済新報社)

デジタルカメラ自体が斜陽産業だとは前々から言われているが、それにしてもニコンは酷いようだ。『東洋経済』3/25号(東洋経済新報社)によれば、カメラ展示会「CP+」でもブース面積を縮小、最大の面積を占めたのはソニーだったらしい。 ニコンは高級コン…

金正恩体制派当分「盤石」『選択』3月号(選択出版)

拉致問題がクローズアップされた00年代前半と比べ、北朝鮮経済は相当よくなっているという話をよく聞く。『選択』3月号(選択出版)によれば、市場経済を導入し始め、既にインフラ事業にまで民間の参入が認められているらしい。今やグローバル経済の擁護者た…

「対イラン戦争」へ向かう米国『選択』3月号(選択出版)  北朝鮮関連ニュー

北朝鮮関連ニュースも賑やかだが、反米の大国といえば、やはりイランではないか。 『選択』3月号(選択出版)によれば、好戦的なのはトランプ大統領ばかりと思いきや、米議会では共和・民主の両党とも、イラン追加制裁に積極的らしい。 もし開戦するならば1…

次期「左派大統領」が進む道『ニューズウィーク』3/11号(CCCメディアハウス)

5月までには大統領選が実施されることになっている韓国だが、次の大統領は大変だろう。内は政財関係の清算、外は日中両国と険悪な関係にあり、どこから手を付けるのか。 次の大統領が左派になるのは間違いないとして、それにしても、事態を悪化させそうな発…

哀れ公明党も極度の「人材難」『選択』3月号(選択出版)

「ポスト安倍」候補とされてきた稲田防衛大臣が国会で炎上中、いよいよもって次の総理総裁が誰になるのか見当もつかないが、『選択』3月号(選択出版)によれば、公明党の人材不足も相当らしい。 言われてみれば、山口代表は顔くらいしかわからないし、斎藤…

作動しない非常用発電機の恐怖『週刊ダイヤモンド』3/18号(ダイヤモンド社)

非常持ち出し袋はどこかで震災が発生した際に一応買ってはみたものの、その後ほったらかしという家庭が多いと思う。『週刊ダイヤモンド』3/18号(ダイヤモンド社)によれば、東日本大震災の際、半数以上の非常用発電機がまともに動かなかったらしい。「手間…

存在価値ゼロの「国連人権理事会」『選択』3月号(選択出版)

国連人権理事会というものに、あまり良いイメージがない。クマラスワミ報告書の影響もあるかも知れないが、あまり良い文脈で見たことがない。『選択』3月号(選択出版)で「存在価値ゼロ」と一刀両断にする記事が掲載されており、「やはり」と膝を打った。 …

弔鐘鳴り響く「韓国製造業」『選択』3月号(選択出版)

サムスンの李在鎔副会長逮捕に続き、本当に朴槿恵大統領が罷免され、韓国はまるでクーデターのような様相を呈している。さぞや、韓国の野次馬的民衆も、大いに溜飲を下げているだろう。 『選択』3月号(選択出版)で、これが韓国製造業の終わりであるとの指…

感情「最優先」の甲子園『選択』3月号(選択出版)

2013年夏の甲子園に、マンガのキャラクターのような選手が出場していた。花巻東高校の二番打者、千葉翔太だ。「カット打法」によってひたすらファールを積み重ね、四球をもぎ取る、見方によっては「卑怯」そのものの、小憎たらしい156cmの小兵である。『選択…

独メディアの良識に挑戦状 『ニューズウィーク』3/21号(CCCメディアハウス)

ドイツで、難民に関する主要メディアの報道姿勢への不満が噴出しているらしい。「報道しない自由」、即ちメディアによる恣意的な情報の操作が存在すると、日本のインターネットでも、よく語られる。 『ニューズウィーク』3/21号(CCCメディアハウス)によれ…

中国で溢れ返る「使用済み核燃料」『選択』3月号(選択出版)

何かあるたびにスモッグが問題として取り上げられる中国だが、向こう10~15年で、世界一の原発大国になるようなペースで、原発を建設していくらしい。 経済成長している国に「電力消費を増やすな」と要求するのもナンセンスであるし、現実的に考えると、どん…

過熱するふるさと納税 税収減の都市部は悲鳴『東洋経済』3/18号(東洋経済新報社)

最近よく見聞する話だが、これほど馬鹿らしい指摘もそうないだろう。都会の住民が地方の自治体へ納税する制度なのだから、都市部の税収が減るのは当然であり、むしろ、納付先競争で地方が敗れる方が大問題ではないか。 ましてや記事中、被害者代表として取り…

日本企業社員が米国で「大量投獄」『選択』3月号(選択出版)

トランプ政権が米国ファーストだと言うが、今に始まった事ではない。『選択』3月号(選択出版)に、米国で投獄されているという、日本自動車部品メーカー関係者の一覧表が掲載されていた。その数、実に64人。 日本の公取が「問題なし」と判断した日本国内で…

「ひきこもり」の過半数は40歳以上『週刊ダイヤモンド』3/11号(ダイヤモンド社)

「ひきこもり」をインターネット上で「ヒッキー」と呼んでいたのは、もう15年ほど前だろうか。『週刊ダイヤモンド』3/11号(ダイヤモンド社)によれば、ひきこもりについて内閣府の調査では39歳以下に調査対象を絞っているが、自治体によっては40歳以上がそ…

根腐れ始めた自公連立『選択』3月号(選択出版)

年末に都議会公明党が自民との連立解消を声明、千代田区長選でも自民推薦候補へ投票したのは僅か10%だった。大阪の混乱よりも酷い。いつになるか知らないが、東京都内選挙区における、次の国政選挙での共闘は成立するのだろうか。 それもこれも、小池劇場で…

イエメンでイランをたたく勘違い『ニューズウィーク』3/14(CCCメディアハウス)

1月、トランプ政権は早速イエメンのシーア派武装勢力を攻撃、イランとの対立を開始したが、『ニューズウィーク』3/14(CCCメディアハウス)に、これは米国の「勘違い」だとする記事が載っていた。 中東は武装勢力が群雄割拠の様相を呈しているが、シリア内戦…

日米摩擦の悪夢はよみがえるのか『東洋経済』3/11号(東洋経済新報社)

対日貿易について、1980年代じみた発言を繰り返すトランプ大統領だが、実際、どのような要求が飛び出してくるのか。『東洋経済』3/11号(東洋経済新報社)に、80年代当時と現代の違いについて解説した記事が掲載されていた。 日本の金融政策運営と円安が議論…