感情「最優先」の甲子園『選択』3月号(選択出版)

 2013年夏の甲子園に、マンガのキャラクターのような選手が出場していた。花巻東高校の二番打者、千葉翔太だ。
「カット打法」によってひたすらファールを積み重ね、四球をもぎ取る、見方によっては「卑怯」そのものの、小憎たらしい156cmの小兵である。
『選択』3月号(選択出版)の連載・「誤審」のスポーツ史に、彼が取り上げられていた。
 準決勝になって「カット打法は今後バントと看做す」とされたのには当時違和感を覚えたが、なるほど、言われてみればそうすると、それまでの試合は「誤審」だったわけだ。

 今年、日大野球部4年生になるらしい。東都リーグは高野連のような野暮は言うまいから、神宮でカット打法が見られるかもしれない。

『選択』3月号(選択出版)