ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

国際医療福祉大学『選択』5月号(選択出版)

『選択』5月号(選択出版)の〈日本のサンクチュアリ〉は、一部で「第三の森友」と噂されている、国際医療福祉大学だった。読んでみると、理事長の高木邦格氏というのは、「こんにゃく」を渡した渡さないでもめたり、忖度がどうなどと云々するような、マヌケなオッサンではないらしい。

 福岡県は大川市という、今では鉄道駅もない小都市で眼科医院の家に生まれ、そこから天下の慶應に比肩する偏差値の、最難関医学部を作り上げた。銅像の二つや三つ建ちそうな話である。

 成功談は、さる大物政治家との邂逅に始まる。そこから、補助金は引っ張って来るわ、東京の名門病院を買収するわ、国家戦略特区事業をでっちあげて助成金をせしめるわの大活躍。

医は仁術ならぬ「医は算術」との使い古された揶揄もあるが、これはもう医者にしておくのがもったいない。一貫して臨床ではなく病院経営に携わった経歴については、この逸材をあたら埋もれさせることにならず、幸いであったと思う。

 官僚の天下りをじゃんじゃん受け入れるのは勿論、マスコミOBもどんどん取り込んで提灯記事を書かせたりと、実に芸が細かい。善玉か悪玉かでいえば間違いなく「悪玉」に分類されるべき高木邦格理事長だが、ここまでくれば感服せざるをえない。下手をすれば、日本の医学界に貢献した人物との評価が与えられかねない。

 医学部新設の野望が成就し、次にこの妖怪じみた「政商」が目指すところは何処だろうか。

 

『選択』5月号(選択出版)