ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

「琉球新報」「沖縄タイムス」の本性『選択』6月号(選択出版)

『選択』6月号(選択出版)に、沖縄県の地方紙である「琉球新報」「沖縄タイムス」についての記事があった。

 沖縄二紙といえば、自民党若手議員勉強会で百田尚樹氏が「つぶれてほしいと思っているのは事実」「反基地、反安保という自らの政治的メッセージばかりを沖縄の人に押し付け、中国べったりの左翼機関紙」とボロクソかつ暴論を説いて炎上していたのを見て、中日新聞のような、リベラル論調の新聞なのだろうと想像していた。
 記事を機会にネットで調べてみると、『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日新聞出版)というそのものズバリな名の本についての、紹介記事が見つかった。 「「琉球新報」「沖縄タイムス」は「偏向」しているのか? ヘイトと闘ってきたジャーナリストが見た沖縄基地問題とメディア」(LITERA)。記事タイトルに使用される語彙からして、想像以上に「色」がついているように見受けられるが、それはいいだろう。以下引用。
 ネットなどには沖縄タイムスに対して「偏向報道」という書き込みもある。権力側の思いを代弁し、権力側にすり寄る記事こそ偏向報道だと言いたい。そんなメディアに絶対に落ちぶれないと、あらためて思いを強くした。
 引用終わり。立派な見識であると思うが、『選択』6月号(選択出版)の記事を読むと、少し印象が変わってくる。以下引用。
 辺野古移設反対を掲げる翁長雄志知事の言動は「揺るがぬ知事 会場熱気」「民意代弁 やまぬ喝采」と礼賛してやまない。辺野古埋め立て承認を取り消せば「待望の日 歓喜に沸く」。翁長氏は沖縄の最高権力者で多様な県政の課題を抱える。これでは権力の監視どころか、核やミサイルを開発するどこかの独裁体制と同じだ。
 以上引用。他にも、防衛局職員への傷害容疑で逮捕された山城博治議長を英雄視し、奪還論陣を張ったと書かれていたが、記事を検索してみると、「不当弾圧「屈せぬ」山城議長、怒りあらわ 「正当な抗議」信念貫く」と、まるで新左翼の機関紙じみている。
 ここまでなら「論調が偏っている」で済む話であり、どのような論調を発信しようがわが国では究極的に「自由」なのだが、「米軍憎し」から誤報を連発、その原因は「『平和』を掲げる反米の市民団体と結託して、彼らから根拠不明の情報を入手しているからだ」というのは、話が変わってくる。まるでではなく、機関紙そのものではないか。
 ほかにも、取材と「闘争」を混同していたり、抗議行動への異論封殺を是としたりといった事例が、出るわ出るわ、てんこもりに描かれている。
 こういった扇動的な、報道というよりも「世論戦」は、一体なにを目的としているのだろうか。沖縄二紙は到底「社会の公器」と呼ぶに足りないだろう。
 
『選択』6月号(選択出版)
琉球新報」「沖縄タイムス」は「偏向」しているのか? ヘイトと闘ってきたジャーナリストが見た沖縄基地問題とメディア
http://lite-ra.com/2016/09/post-2575.html
沖縄タイムスプラス2017年3月18日
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/89121