ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

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中国に傾倒する「岩波書店」『選択』2月号(選択出版)

 昨年末、広辞苑で「日本は台湾が中華人民共和国に帰属することを実質的に認めた」との記述に台湾側が抗議、ネット上でも話題になっていた。
 日中共同声明では台湾が人民共和国の一部であることは少なくとも否定はしていないし、むしろ中共とは別個と明記すれば、明確に間違いになるのではないか。台湾と日本国内の右派が騒ぐのはいつものことと思い、さして気に留めなかったが、事はそう単純ではないらしい。
『選択』2月号(選択出版)の記事、「中国に傾倒する「岩波書店」」では、「そもそも岩波書店は、台湾側からの抗議に対して、沈黙することもできたはずだ。しかしわざわざホームページ上で台湾側を刺激する声明を出した。この理由について中国からの圧力を受けた可能性も指摘されている」と、その不自然さを指摘している。
 記事中、「もちろん、岩波が中国当局からの圧力を受けたという客観的なエビデンスはない」との前置きはされているが、岩波書店での中国国内事業や、中国共産党との関係、岩波の主要人物の来歴と頻繁な渡中について、具体的な話が紹介されていた。

 中国の大学で、「歴史認識問題での岩波の態度を絶賛」され、「岩波書店が発行する書籍や、電子版の学術データなどを活用するよう」宣伝してもらっているという話は、どうもきな臭い。昔なら思想的な理由から中国に媚びているようにも見えたろうが、今となってはもっと俗な想像をかきたてられる。
 出版業界といえばドメスティックな業界の代表という印象があったが、岩波書店までチャイナ・マネーの影響を受けていると思えば、どうにも世知辛い

『選択』2月号(選択出版)