ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

みずほが関与「北朝鮮不正送金」疑惑「選択」3月号(選択出版)

 今月の「選択」(選択出版)に、「みずほが関与「北朝鮮不正送金」疑惑 主犯「愛媛銀行」闇に消えた五億円」という、えらい記事が出ていた。

 愛媛銀行の支店に持ち込まれた合計5億円が、みずほ銀行、香港のハンセン銀行にあるペーパーカンパニーの口座を経て、北朝鮮にわたった疑惑があるという。「ちょっとシャレにならない」大事件な感がある。

 事件の流れについて詳らかに書いてあるが、スパイ小説じみていて、実に味わい深い。さすがに5億円をドンと持ってきたわけではなく、最初は数百万円、数千万円、1億いくらと、だんだん送金額を増やしていったようだが、それにしても怪しい。

 現金を持ち込まれた支店が本店審査部に、二度にわたって「大丈夫ですか?」「本当に大丈夫ですか?」と、問い合わせたのも当然だろう。本店審査部から意見を求められた弁護士が「貸付目的の送金を愛媛銀行がストップさせたことによって、貸付先の資金繰りを悪化させ、倒産でもさせてしまうと愛媛銀行が訴訟を起こされるリスクがある」と答えたのは、おそらく「常識的」な見解なのだろう。

「取引実績があるので問題なし」とした愛媛銀行本店、それを右から左へ「愛媛銀行からの情報に問題なし」として海外送金を代行したみずほ銀行、ともに「スカタン」ではどうも済まない。

 送金元を「問題なし」とスルーした理屈はなんとなく理解できるが、送金先について、まったく精査するシステムがないようで驚いた。この分では、愛媛銀行の一件は氷山の一角なのかも知れないと、背筋が寒くなる。

疑惑「選択」3月号(選択出版)