ニュースななめ読み『選択(選択出版)』『東洋経済(東洋経済新報社)』ほか

雑誌のニュース記事を読んだ感想をつらつらと書いています。

正しい先読み「米朝会談 失敗の歴史」

6月12日の米朝会談前に発行された雑誌として、『ニューズウィーク』の特集「米朝会談 失敗の歴史」が、なかなか読みごたえがあった。

トップは、東京新聞論説委員の五味洋治氏の記事。「不信と裏切りの米朝交渉30年史」というタイトルだが、これこそトランプに読ませてあげたい内容であった。目新しいというわけではないのだが、融和と対立を繰り返した米朝関係を丁寧に振り返っている。そして、これからも米朝は接近と裏切りを繰り返していくのだろう、という推論が容易に立つ指摘が多かった。

記事の核心は、北朝鮮には核を放棄する意思は全くない、ということ。北朝鮮の外交官は「国家主権を守る唯一の道は核保有だけ」と、公に何度も発言していることを紹介し、北朝鮮は核を手放すことを「自殺行為」と考えている、と論じている。

全くその通りなのだろう。

米朝の合意文書の中で、「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」(CVID)という言葉が使われなかったことは、金正恩にとって最大の成果。これからも、非核化詐欺を続けながら、コツコツと核戦力を強化していくに違いない。カネだけ払わされる日韓にしてみれば、いい面の皮である。